御言葉の核心を共有する喜び
小さいころから、母に手を引かれて教会に通っていた私には、背景の異なるクリスチャンに会うと人見知りしてしまうという、悪い癖があります。日本にいた頃は、あまり意識しなかったことでした。ヨーロッパに来て、さまざまなクリスチャンに出会うことにより、教えられたことも多かったのですが、深く傷つく体験も無かったわけではありません。
先生方のお話を伺いながら、またスモールグループに分かれて話し合いながら経験したことは、結局のところ、違いを探すよりも、御言葉の伝える核心を共有して得る大きな喜びでした。まさに、今回のSLIMのテーマ「聖書が与える同じ思い」を、身をもって味わうことになったのです。私たちは、なんて大きなプレゼントを神様から頂いているのでしょう、と改めて思いました。
美味しい食事を楽しみながらの会話のなかで、隣りに座った姉妹に、悩み、苦しみがあることを知りました。そして、その瞬間から、新しい祈りが始まります。以前、試練のただ中にあった姉妹が、今回は輝く笑顔で奉仕されているのを見る時、祈りは、確実に天に届いていることを思うのです。
こんな私たち夫婦が、盲導犬を連れて毎年SLIMに参加出来たことも、どなたかのお祈りがあったことの結果でしょう。かくして、私たちのSLIM熱は、当分の間、さめそうにありません。